村上ラヂオ2を読みました。

ずーっと読みたかったんだけど、村上ラヂオシリーズの1を売っているのをみたことがない。2はよく見るのだけれど。

どうせ読むなら1から読みたかったけど、なかったので2から読むことにした。

エッセイだしね。


エッセイだから軽く読もうと思ったのに、~だ調からですます調になったり行ったり来たりで疲れた。

本人も書いてたけど、この著者ののエッセイ嫌いな人ってここが嫌なのかな?

私はこの著者の本自体は、

ノルウェイの森と1Q84しか読んだことなかったから読みやすいのでは
と思ったけど、ハルキストから言わせれば、それは万人受けするやつだから読みやすくて当然だと言われるけれど。



著者が好きかどうかは置いといて。



心に残っているエッセイを一つ引用。


悪魔と青く深い海のあいだで(between the devil and the deep blue sea)

イギリスにテレンス・ラティガンという劇作家がいて、戯曲『青く深い海』を書いた。ガス自殺をはかって失敗した若い女性が、アパートの管理人に「なんでそんなことをしたの?」と訊かれて、「前には悪魔、後ろには青く深い海、といった切羽詰まった状況に立たされると、青く深い海が見えることがあります。昨夜の私がそうだったのです。」と答える。


面白い表現だなあ、と思った。



今転職活動をしているのだが、面接官を目の前にすると私は悪魔と青く深い海のあいだに立っているように感じる。



ただ、人によっては同じ状況でも 前には青く深い海、後ろには悪魔 の図に見えるかもしれない。自分がどう思うかって大事だな、と思わされた。


ちなみに著者は


悪魔も、青く深い海も、ひょっとしたら外側にではなく、僕らの心の内側にセットされたものなのかもしれない。

と言っている。


その心がどっちを向いてるかっていうのはその時にの状況によって違うのだ。



悪魔に食べられるか、青く深い海に沈んでゆくか。



悪魔を倒すのか、海を泳いで行くのか。



正解もなければ、誤りもない。



さてあなたは?